ワインのラベルの「酸化防止剤」のお話。
この酸化防止剤、別名「亜硫酸塩」といいますが、これはワインを醸造する上で非常に重要な役割を果たします。
例えばワインの製造過程で「これはすっぱ過ぎる」と思えば乳酸発酵をさせてリンゴ酸を抑える(マロラクティック発酵)逆に「このすっぱさを残したい」と思えば乳酸菌の働きを抑える。この乳酸菌の働きをコントロールするのが「亜硫酸塩」
この他、ぶどうを潰すときに果汁が酸化するのを抑えたりぶどうの雑菌を殺してワイン酵母だけの発酵を促したりという働きをします。
さて、この亜硫酸塩ですが、いったいいつごろから
ワインに使用されていたでしょうか、下記から選択してください。
① 200年ほど前から
② 400年ほど前から
③ 800年ほど前から
④ 1000年以上むかしから
正解は・・・
④1000年以上前から
こんなに古い歴史があったのです。
ちなみに、ワインに添加されている亜硫酸塩の量ですが、
0.035mg。この数字をラットを使った実験を行い、
それを人間に当てはめた場合、亜硫酸塩が人体に影響を
及ぼす量は、
★ワインのフルボトル15本以上を2年間毎日飲み続けた場合
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というデータが出ています。その前に肝臓をやられます。
酸化防止剤の添加量は微々たるものなんです。
むしろ、この亜硫酸塩がワインをおいしくしている!ということですね。